黄山から「ただいま」

やっと、大きな締め切りがひと段落着いたと思ったら、急な「黄山取材旅行」が決定し、12日ほど安徽省黄山へ。昨晩遅くに帰京するまで、ひたすら移動の毎日でした。

広西と同じパターンで、数カ国のライター&カメラマンが一緒にめぐったのですが・・・
黄山市の空港に到着後、出迎えた車で待っていると、続々と乗り込んできたのは、いかにも西洋人という感じのビッグサイズのお兄さん方三人。

私も朝鮮語ライターの女の子もミニサイズなので、傍目にはかなり対照的だったことでしょう。

 

後で、西洋人の三人はフランス人カメラマンとイギリス人ライター二人と知ったのですが、最初、三人は英語の会話でガンガン盛り上がっていたので、隣に座っていた私はちょっとびびりました。

とはいえ、最初の近寄りがたさはどこへやら、三人組は一人は中国語になると、急に人が変わったように口調がソフトになり、もう一人はのちに、私も好きなあるロシアンバンドの大ファンだと分かり、もう一人は、同じく古い建物のファンだったので、同業者ということもあって、共通言語はすぐに見つかり、あっという間に仲良くなりました。

いろいろ話していて分かったのは、西洋人であろうと東洋人であろうと、中国でクリエイティブな仕事をしようとしている外国人は、みな同じ問題にぶつかっているんだな、ということ。それは、著作権の扱いや仕事の質、やり方の問題が主でしたが、

祖国に戻ったとき、中国生活の楽しさを話せば話すほど、周りにうさんくさがられる、というのも一緒だったのには、笑ってしまいました。

やっぱり、外国人ライターやカメラマンがやるべきことは、たくさんありますね。

がんばらねば!

取材旅行そのものは、雨天決行、毎日朝から晩まで移動か参観、という超ハードな取材旅行でしたが、古い町や村をたくさん回れたし、霧の海の上にそびえる黄山も見られたし、何より、現地の人や同業者といろいろ交流できたし、収穫は大きかったです。古建築の保護、という問題についても、本当にいろいろと考えさせられました。

しかし、相棒は現在も、フランス人カメラマンと、追加で撮影続行中……。相棒の英語が飛躍的進歩を遂げるのを期待しつつ、しばらくは北京で執筆に追われながらお留守番です。一緒に巡りたいのはやまやまですが、今回の原稿の締め切りは何と来月20日なので、仕方ありません。

やっと缶詰から脱出したと思ったら、また半缶詰です。
まったく、なんてこった。

 

 

 

 

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